滝山城址~加住丘陵

東山魁夷展を鑑賞後、せっかく八王子まで来たのでプチハイキング。八王子にはいくつかの城址があるようですが、そのうちのひとつ滝山城址へ行くことにしました。小高い山そのものがお城の跡のようですがなかなか近づく道が見つかりません。落ち葉に覆われた苔むした小さな石段、廃道のようなところを無理やり突き進みようやく整備された道にたどり着きました。本丸、中の丸、二の丸、空堀など多くの遺構が残っています。一巡りするだけでも結構なアップダウンがありました。山城だけあって城の防御は、切り立った斜面と多摩川の流れに守られています。滝山城は日本の100城に数えられているようです。歴史やお城に興味のある方なら面白い情報も沢山得られると思いますが、私はのんびりと景色を眺めぶらぶら歩き。寒い日が続きながらも、早春の便りはもう届いていました。

滝山城址を後にして加住丘陵へと向かいます。近くには国道16号線や中央高速道、そして丘陵の真下にはバイパスのトンネルも通っていますが、一歩中に足を踏み入れるとそこは別世界の静寂が広がっていました。延々と続く雑木林、よく整備された木道に、鳥や植物の名前などを称した十余ものコースがありました。住宅地にもほど近い場所になんともうらやましい自然空間です。自然観察のグループやバードウォッチングのグループなど、う~ん、楽しそうですねぇ。次の季節を待ちわびる樹々の芽も、準備万端かなぁ。冬の間の凛と張り詰めた樹影も、心なし柔らかなシルエットに感じてしまうのは、気のせいでしょうか。水面に、あたたかな彩りが描かれるのも、もうすぐです。

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