皇鈴山 登谷山 釜伏山

鉢形という名称に惹かれて来ました。東武東上線の鉢形駅、古風なテイストをモダンにアレンジしたような、小洒落た駅舎です。歩き出して、身体が暖まる間もなく鉢形城址に着きました。二つの川の流れに守られた城址は歴史遺構も多く、ただ通り過ぎてしまうだけでは、少しもったいないところです。山里の集落へと入って行きます。小さな集会所で歌舞伎役者を招いての催し物のお知らせや、ちょっとした家屋などの風合いが、好奇心をくすぐります。しばらく南下し和紙の里、東秩父村に入ります。埼玉県で唯一の村になります。かなり長いアプローチになってしまいました。小川町からバスに乗ってくるのが一般的で、時間もそれほどかからないようです。やっと二本木峠への登りとなります。穏やかな日和でさすがに歩いていると少し汗ばむ暑さになってきました。二本木峠からは愛宕山、皇鈴山方面に向かいます。すぐに村所有の小さな天文台が見えてきました。この直ぐ上が愛宕山山頂、標高634Mと東京スカイツリーと同じ高さです。山頂を過ぎいったん緩やかに下った後、皇鈴山への登りになります。明るく歩きやすい登山道に気分も上々!名前の響きが美しい皇鈴山(みすずやま)に到着です。両神山など数々の山々が望めます。荒川の流れを挟んでの地形は、このあたりの山域で見られる美しい特徴的な景色ですね。青空に向かって駆け上って行きたい気分、登谷山の頂上に着きました。東から北方向への展望が広がっています。夜景の美しさでも人気のある場所のようです。暖かな空気で少し霞んでいますが、赤城山、武尊山、その左に谷川連峰も望めました。釜伏峠を経由して次は釜伏山へ。少し分かりづらい山道です。確かに山頂を踏んだのですが、どこが山頂だったのか、いつの間にか通り過ぎてしまったようです。急な岩稜帯を一気に下降、日本(やまと)水の里へと下って行きます。出くわした林道を今度は寒神峠を目指しての登り返しになります。日本水は冷たく、歩き続けた身体に浸み込んでいくような美味しさでした。

わぁ奇麗!紅梅ですね。この辺りからは釜伏山の姿も良く見えます。少し歩いて、今度は蝋梅です。何とも言えない良い香りですね。そうこうしているうちに寒神峠に着きました。ここからは関東ふれあいの道を通って長瀞まで降りて行きます。向こう側の宝登山にも欲張って登ろうと思っていたのですが、長瀞に着いて川の流れを眺めていたら、急に美味しいお蕎麦を食べたくなりました。欲張りの欲は、食欲へと変わってしまいました。のんびりと岩畳を散策です。小学校3年生、遠足時の記憶の景色が、ぼんやりと重なってきました。

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