白銀の南アルプス大展望 鳳凰三山
■1/8 夜叉神峠登山口~南御室小屋
樹林帯の中の凍結した登山道をジグザグに登ること1時間20分、急に空が近くなった。夜叉神峠。白銀の白根三山が眩しいくらいの晴天。
杖立峠・苺平を越えて南御室小屋のテント場まで標高差1200m、水・ソロテント含めザックの重量は30㎏。今日は体力勝負の1日。
緩傾斜となる2200m地点から積雪量が増え、1mほどに。正月からの好天で、よく踏まれて歩きやすい。苺平からは静寂な森を30分、踵すべりで下る。南御室小屋までノーアイゼンのまま、6時間ほどで到着した。
登山口で県警からも喚起されたけど、翌日は強風予報。ベースを残してピストン予定のため、冬山テント泊デビューのM口さんを挟み、三方を樹林帯に囲まれた場所に幕営。明るいうちに泊まり支度を終えてカンパ~イ!
■1/9 鳳凰三山ピストン
翌朝7時、気温-6℃・晴天。のっけから急登だったけど、装備は軽いし木漏れ日が気持ち良い。
森林限界を越え、強風で引き返す単独行者とすれ違い、花崗岩の白い岩場を抜けて砂払岳へ。一峰目の薬師岳は目前。どこまで進めるかな?
薬師岳山頂へ。左手に白根三山、正面右手に八ヶ岳、その奥に浅間連峰を一望。振り向くと、雲海に長く裾を引く富士山の秀麗な姿が。
二峰目、鳳凰三山の最高峰・観音岳を目指す。稜線を吹き抜ける強風で積雪は少なく、岩と雪のミックス状。
1時間後、観音岳山頂から甲斐駒の大パノラマ。
三峰目の地蔵岳へ。北西からの強風で、赤抜沢ノ頭は踏まずにトラバースを選択した。ラッセルは膝上程度。安定した晴天下、雪崩の心配もなく、強風と地形だけを考慮に入れてルート開拓の勉強。後続の男性陣2人、頑張れ~!
目算通りに山頂標識のある賽ノ河原に出て、オベリスクを見上げながら思わず歓声。出発から4時間と良いペース。オベリスク基部まで登り、登頂を味わって戻ることに。
帰りは赤抜沢ノ頭経由で慎重に。強風ながら安定した晴天下、7時間半弱で帰着した。
■1/10 南御室小屋~夜叉神峠登山口
最終日、快晴無風の樹林帯をスノーハイクの気楽な気分で気持ちよく下る。総距離26㎞、累計標高差2500m。年明け一番には程よい(!?)、幸先の良いスタートだった。
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