夏合宿(会津丸山岳)

本年の夏合宿(2022.8.13-15) は、会津丸山岳。

福島県南部に位置し、北には会津朝日岳、南には会津駒ヶ岳を臨む、会津山塊でも山深く入りづらく、マイナー12名山に数えられる山域です。

■1日目
千葉から車で5時間をかけ、やっと林道沿いの駐車場に到着。

合宿参加者3名で、崩落個所を避けながら黒谷川右岸の林道を進みます。

台風の接近もあり降雨が懸念される行程でしたが、青空も見え1日目は天気の心配もなさそうです。そして水量も思ったほどはなく水深はくるぶし程度。

黒谷川左支渓の大幽沢に入りしばらく進むと頭首工(取水堰)が現れました。

頭首工の堆砂敷を越えたあたりから渓床幅が狭くなりだんだんと水深が上がってきます。

狭窄部には巨礫や流木がつまり天然ダムを形成。どう上るか作戦を立てます。

右岸側を巻くことを選択。ロープを出してもらい尾根まで登り懸垂下降で降りていきます。

大幽沢をあとにし右支渓の東の沢進みます。
滝の末端部は深く洗掘され水深は胸下までに。

東の沢の分岐地点まできました。今日の幕営地まではもうすぐです。

巨礫群や雪渓を通過しなんとか幕営地に。

幕営地でタープを張り、火を起こしているとH田さんが岩魚を釣ってきてくれました。これほど大きなものはあまり目にしたことがなく、山河の恵みに感謝!

■2日目
夜中に時折降雨があり、タープには水たまりが。
修繕するも次第に撥水効果が薄れ、タープ内に雨しずくがポタポタ落ちる始末。
各自対策を図りながら朝を迎えました。

2日目は会津丸山岳へ。必要な荷物だけ持ち山頂を目指します。

幕営地との標高差は600m程度ですが、勾配がきつく藪漕ぎもあり思うように進みません。


途中、ニッコウキスゲの群落。心癒されます。

ようやく1820.0m!丸山岳山頂に到着。みんなで記念撮影!

 

 

 

山頂では池塘も見られました

 

 

また藪を漕ぎ漕ぎ下山します。

振り返ると霧も晴れ丸山岳の全容が。名のとおりまーるくこんもりした山容でした。

コルの付近では南側が開け、燧ヶ岳や駒ケ岳が顔を覗かせてくれました。

懸垂下降で降りる箇所も数か所。時間かかるも無事幕営地に到着

■3日目
2日目同様に夜中に降雨が。例のごとくタープからは雨滴が垂れる状態が続いたところ、
ツェルトを持ってきたことに気づき、処置をした後は快適に過ごせました。

3日目も懸垂下降を繰り返しながら進みます。

頭首工を超え、青い鉄橋が見えたのでゴール近しと思うもまだまだ

下山中はこのメジロアブが体中に群がり、特に膝周りをかまれ難儀しました。
帰りの温泉で確認すると、片足に20~30か所ほどのかみ跡が(泣)

今回は天候が危ぶまれましたが、就寝中に降雨に見舞われるも山行中は雨にも合わず
予定通りに進めました。山頂付近では藪こぎが本当に大変で、霧も立ち込めたため道をロストする危険性がありました。
今回ピンクテープで誘導いただいたので問題はありませんでしたが、最後ピンクテープの回収に向かったH田さんが段差に気付かず転倒し、あばら骨を負傷(下山後に病院診断で骨折と判明)するという事態もありました。
それでもロープを出して牽引していただき、また色んな場面で指導いただき本当感謝です。
今回の合宿では、天気、ルートなど先読みすること、荷物を軽くし安全度を向上させること、またロープワーク等の技術面など数多くのことを学びました。
自分もツェルトを持ってきたこと自体を忘れておりました。せっかく装備品を持ってきてるのなら有効に使わないと意味ないなぁと反省する次第です。

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