梅ヶ瀬渓谷・大福山 日帰りハイキング
今年最初で最後のソロ、日帰りハイキング。1人で歩くの好きだけど、しばらく静かな山から遠ざかっていました。今週末が最後のチャンス!天気も上々! 選んだのは紅葉シーズンが終わった梅ヶ瀬渓谷と大福山。
小湊鉄道始発の五井駅。ローカル路線に好きな本を持って…1人旅の醍醐味です。乗り鉄の多い車内は日よけを閉めないので、陽射しでぽかぽか。途中駅で長く停車し地元食材販売というイベントもあって、微笑ましい☆
養老渓谷駅に到着すると、梅ヶ瀬方面への人はほぼ皆無w 駅で聞くと、本当に好きな人だけが歩きに来る時期なんだとか。さぁ、どんな路かな。
車道歩きを終えて山路に入った途端、見たこともないほどに降り積もったモミジの落ち葉に迎えられました。そこに立派な角を持つ牡鹿が目の前を駆け抜けて…。私が気付くずっと前から気付いていたんだね、おじゃましまーす。ひとり呟きながら足を踏み入れます。
渓谷沿いはこんな路。渡渉を何度も繰り返します。…というか路は所々途絶えて、どうも渓谷の中を自由に歩いてくださいという感じ。雨の翌日には長靴が必要ですね。
紅葉を終えた冬枯れの山も、水の中の落ち葉は色を留めていました。そういえば、地質年代に新しく名を刻むことになった「チバニアン」の地層も確かこの近く。地球の地場が最後に逆転した77万年前の地層なんだそうですが、駅にもどこにも、案内・標識など皆無なような…。色とりどりの地層からは地下水が沁みだして、崖一面の苔から滴るしずくが陽にキラキラ光っています。近くで見ると眩しいくらい!
沢路を1時間ほど歩いて、日高邸跡へ。渓谷をすぐ近くに見下ろせる木陰のベンチでお昼休憩。小鳥たちのさえずりに、木々の葉擦れと風の音、沢から響く水音。少しずつ心に蓄えられていくようで、五感を澄まして周りを見渡し、満ち足りるまで1人ゆっくりと過ごす至福の時間です。
気持ちもお腹も満たされたところで、渓谷を戻り大福山へ。山路には紅葉が残っていました。白鳥神社にも寄り道。狛犬さん、こんにちはー。12月中旬でも紅葉と常緑の色とりどりの山、さすが房総です。
市原市最高峰285m、大福山展望台から海を挟み新都心方面を望みます。帰りの車道は結構な急坂で、走って降りてきました。
駅に戻り、出発前に見つけた駅併設の足湯へ。身体もほぐれて心地よくなったところに入ってきた帰りの電車は…なんとトロッコ!
今年最後の運行だったんだそうです。乗り鉄じゃないけど、ちょっと嬉しい(笑) 小湊鉄道は今年開業100周年だそうで、整理券が素敵。「100年の夢を見た、そして100年の夢を見る」
窓の多い、視界の広い列車から、田んぼと伸びやかに広がる千葉らしい丘の景色を楽しんで帰ってきました。8時半に家を出て17時半に帰るお手軽ハイキングだったけど、十二分に満喫。次は紅葉の季節に母や友人を連れてきてあげたいな。……こうしてソロ山行が減っていく(笑)
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