岩トレ 晴天の八海山

梅雨入り直後の週末。トンネルを越えると雨が止み、ロープウェーで雲海を抜けると…
晴れ男とギリギリ晴れ女の本領発揮です。ひんやりした朝の空気をいっぱいに吸い込んで、巻機から苗場、火打妙高までの絶景を眺めながら準備体操。山開き3週間前とあって、朝一番のロープウェーの乗客は10人足らず。核心部分岐まで標高差623mの山道を、コースタイムの7割弱で飛ばしてグングン登っていきます。分岐から、往路は巻道へ。「ピッケル必要だったね」とラーさんが振り返るほどスリリングな雪渓が続き…。なんせこの巻道、雷を避けるためのルートで滑落のリスクは逆に上がると有名な悪路。一歩ずつ何度も蹴り込み、転ばないよう慎重に慎重に……(転びました)。稜線に出るまで写真ありません。

突き上げた先は6峰目の摩利支天。あっという間に(いえ、時間も労力も逆に要したのですが)、山頂とされる8峰目・大日岳に到着。
頂上の銅像は避雷針のようです。アースらしきものが延びています。
越後駒・中ノ岳が目前。ここもいつか、歩いてみたいなぁ。
岩場歩きの練習をお願いしたところから始まったこの企画。大日岳を登りながら、「下る時はハングしていて足元が見えないんだな、でもこんな具合にステップがあるから大丈夫」と予習でき、下りで復習できたのは大きかった。ピストンの強みですね。

これまで「鎖にしがみ付かず上半身は離す」と頭では分かっていても恐怖感に囚われてきたけれど、今回はゴクンと飲み込めた感じ。ホント、離すとよく見える! 怖くない!! 体得って、こういう経験の積み重ねなのでしょうか。
そうと分かってからの岩場歩きが俄然楽しくなり、「高所恐怖症には該当しない」とお墨付きが。要所要所、短い言葉でわかりやすい助言とフォローをいただいて、それを一つ一つ確かめながら進みます。
摩利支天からの眺望。1峰目の地蔵岳まで岩場ルートで戻ります。
地蔵岳を下り、往路の分岐を確認して本日のミッションクリア。あとは新緑を楽しみ、花の写真を撮りながらの下山です。アルビノのコイワカガミ、初めて見ました。
雪渓の残る道は春の花が見ごろ。ショウジョウバカマ・イワウチワ・カタクリ・コイワカガミ・タテヤマリンドウの群落が見事で、キクザキイチゲもチラホラ。シラネアオイやマイヅルソウ、ツガザクラ・アカモノも咲いていました。樹上ではタムシバが残っていたけれどシャクナゲも満開。きっと雪解けから初夏までが、とても短いのですね。
展望、新緑、一面に咲く早春と春の花、雪渓に岩場と満喫し、15時のロープウェーで無事下山。車中で話し込み過ぎて、帰りの高速の分岐も間違えました(笑)。

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