根名草山 冬山総合技術研修会

2月9~10日、冬山総合技術研修会に参加しました。千葉・茨城の山岳連盟合同で総勢15名。なんでも過去3回はラッセル敗退で、今年は2県合同で人数を集めて再々々挑戦との話でしたが・・・集合してみるとスノーシューは私たちだけで、みんなワカン・・・。話が違うんですけど(笑)!!

 

8:15スタート。湯本の源泉を抜け、車道から温泉ヶ岳への尾根に上がります。ルート前半の急登は足が潜るほどの積雪も無く、天候も小雪。良いペースで進んでいる模様です。

 

後半、勾配が楽になり積雪量が増してからは4人でひたすらラッセルの巻。地図と地形を見比べつつ、誰の足跡もない一面の雪の森を進みます。

 

温泉ヶ岳の通過は、なんと夏道トラバース! 斜度45度強でしょうか。一歩踏み出すたび足元からサラサラと数十メートル下まで新雪が雪崩れていくのを横目に見ながら、一歩一歩慎重に進みます。ラッセル順が4番から繰り上がるにつれ恐怖心が増し・・・危うく発狂するかと・・・。

 

温泉ヶ岳通過から約2時間、16時前に念仏平避難小屋に到着。ジオグラフィカをキャッシュしていたけれど、雪の樹林帯に隠れた小屋に辿り着くまで予想外に難儀しました。

 

小屋は新しくて快適です。しかも人数が多いので暖かい! 就寝時の室温は3℃でした。ちなみに、正月明けの五色沼避難小屋(日光白根)では指に包丁を刺しても気付かなかったくらい(夕食時で-18℃、そのあと温度計封印)。

 

翌朝は6時半出発。夜間に降り積もった雪を踏みながらの、緩やかな登り。薄陽も射してきました。

 

帰りはどこに目印が欲しいだろうかと考えながら、来た路を振り返り振り返り、赤布を立てます。

 

2時間弱で無事登頂。気温-16℃。

 

デポした荷物を回収。小屋を掃除して10時半前に再出発。

 

復路、温泉ヶ岳の通過はスノーシューを外して直登です。少し寝た壁に見える・・・。ラーさんがルートを開き、「新雪でステップができない!」と蛭Tさんが四つ這い(縦ですが)で上がっていき、その跡をクライミング協会のH姉さんが凹みにし。

 

石橋を叩いて壊すタイプの私は、さらにその跡をキックキックキックキック(以下略)。ずり落ちるのは労力のムダという以上に恐ろしい。踏めるようになるまで、腕をピッケル代わりに、膝から下はもはや振り子状態です。その後を他会代表Sさんが「はぁ~~楽~~♪」と続き・・・。帰着後、Sさんに講習料500円払うの少し癪でした(笑)

 

ここから先は暫く、おだやかな樹林帯。行きに立てた赤布を回収し、通過ポイントを確認しながら、立てた場所を反省したり自分を褒めたり。

 

日光三山。男体山のカルデラのフォルムが素敵です。

 

眼下に駐車場が見えた途端、一気に疲労が押し寄せました。15時半すぎ、無事到着。地図読み・ラッセル・トラバース・直登・赤布と学ぶことの多い山行で、アイゼン不要=易しいではないと実感。日光白根はサクッと登って帰ってきた印象だけど、今回はちょっとくたびれた。頭も(少しは)使ったからかな。充実の2日間、ありがとうございました!

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