戸隠連峰ひと筆書き(戸隠山~高妻山、飯綱山)
戸隠連峰の最高峰、百名山にも名を連ねる名峰・高妻山。どうせ登るなら隣の二百名山・戸隠山も! コースタイムは14時間、緊急事態宣言明け2ヶ月間のトレーニングと減量の成果やいかに!?
朝3時40分、煌々と輝く三日月を見上げながらスタート。牧場を抜ける頃に夜が明け、渡渉を繰り返しながら大洞沢沿いを進みます。1時間ほどで滑滝が。グリップ効きました。鎖あり。
その後、不動滝まで1枚岩のトラバース。少し濡れて滑りますが足幅は十分。鎖もあります。
水量が少なくなると沢の中を行く箇所も。涼しくて気持ちが良い!
沢沿いはクルマバソウ・ニリンソウ・サンカヨウなど白い花たちで賑やか。朝早すぎてニリンソウの群生はまだお休み中でした。
氷清水。もうじき稜線です。
一不動避難小屋。まずはここから戸隠山まで往復4時間分のピストン。
後立山連峰を道々眺めながら1時間、まずは九頭龍山を越えて…
激下りの連続!
景色が開け、風が抜けると気持ちが良い。
6時50分、今日一つめの目的地・戸隠山に登頂。日曜だけど、まだ誰もいない静かな山頂です。
戸隠山からの戻りは、明日登る飯綱山を正面に望みながら。崖上の路はどこも絶景。
8時、一不動に戻ってきました。コースタイムの7割弱と良いペース。ここから待望の高妻山へ。
一不動から二釈迦、三文殊、四普賢と越えて、五地蔵山。山頂は画像奥の山影のまだ先。
六弥勒、七薬師、八観音、九勢至を越え、ここからが長かった~!
最後の雪渓。ここを左に折れた先からが急登でした。先週の滑落事故を知ってか知らずか、ツボ足の登山者やランナーが多く大渋滞。
十阿弥陀を越え、岩場を通過した先に高妻山頂。出発から7時間半、かなり時間短縮できているのでプラス2時間で乙妻山をピストンしても日暮れ前に下山できるけど…次のお楽しみとすることに。
下山前に山頂でゆっくり休憩。北アルプスの銀屏風が見事です。
復路の雪渓、30m先で軽い事故が起きた様子。下りてみると、ツボ足のお父さんが同行の山ガールもろとも往生して滑り落ちたらしい。幸い二人に怪我はなく、Y成リーダーが山ガールの面倒を引き受け、お父さんと一緒にゆっくり下ることに。
はい、山ガールです。1歳半・4㎏。雪が腐れて笹を掴んで下りたいけど、リーダーがこの子を抱える分(雪渓急下降中に複雑なことができないので)そのピッケルは私が預かるわけで、笹もピッケルも中途半端な…。
雪渓は六弥勒の手前で終了。無事下りてきました。火打山・妙高山の残雪が山麓の緑に映えて、この時期ならではの絶景です。
下山は弥勒尾根から。急ですが、土が柔らかく下りやすい路でした。
ダケカンバの明るい森を抜けて…
沢を渡渉し牧場を通り抜け、登山者用駐車場へ。タイムは10時間25分+休憩1時間30分。トレイルランナーの軽装が恨めしかったナー。
「この時期ピッケルとアイゼンは大切なお守り。何度も救われた」とのT浦さんの言葉に改めて納得。翌朝、飯綱山頂から戸隠山~高妻山の稜線を眺めながら「軽くもない荷物で馬鹿なことしたな~」としみじみ(笑)
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