軍刀利沢 奥多摩では人気の沢

2021年6月26日 矢沢林道ゲート~軍刀利沢~生藤山~軍荼利山~矢沢林道ゲート

 奥多摩を流れる軍刀利沢を登る。水量は少なくこじんまりした沢で、大小様々な滝が次々と現れ、いずれも比較的登りやすい。釜をへつる、滝の中央を両手両足を突っ張って登る、滝の様子に応じて右側あるは左側を登るなどする。また、緑と白の縞模様の岩床が綺麗な所もあり、目を楽しませてくれる。2時間30分ほどの沢登りがあっという間に終わった感じだ。奥多摩ではおそらく人気がある沢のようで、別のパーティーが数組ほど入渓していた。

■矢沢林道ゲート~軍刀利沢入渓
 林道ゲート手前の路肩に車を駐車、広めの路肩で6~7台は停められる。沢の装備を整えて8時15分にスタート。ゲートから矢沢に沿って通る林道を35分ほど歩き、矢沢の支流軍刀利沢の入渓ポイントに、ピンクリボンがあり分かりやすい。

■軍刀利沢入渓~生藤山
 入渓してすぐにちょっとしたゴルジュを抜け、小滝を数本登る、この辺りの岩床は緑色の岩に白の縞模様が入り綺麗だ。沢の流れの中を楽しみながらしばらく歩くと再びゴルジュ帯に、4m滝やナメ滝を滝壺に浸かったり、倒木を利用するなどして連続して越えると大滝が現れる。ここがこの沢の核心部と思われる。2段15mある大滝は、右から巻いて登り、トラロープが張っある右壁を左にトラバースして大滝の1段目落口に上がる。2段目は右側を難なく登る。大滝を登り終え小休止、ふと横を見ると炭焼窯の跡らしき石積みがあった。

 小休止を終え沢登り再開、この先も大小様々な滝が連続して現れ、各自思い思いにこなして登る。途中、6m滝では先行パーティーがロープを出して右側を登っている、それを見ながらしばらく待つ。自分たちも同じく右側を登る、ホールドはあり、ロープを出すことはない。確保の練習をしたいなと思いつつ、落口に上がっては、何度となく「ロープ出そうか」と言うと、「いいえ、いいえ」と常に断られた。まったく信用されていない。
 さらに数本の滝を登り二俣に、ここから枝沢を水流の多い方に、やがて水が枯れ、落ち葉が積もった谷を登りつめると、三国峠に出た。登山道を登り生藤山山頂へ、特に展望はない。
 

■生藤山~軍荼利山~矢沢林道ゲート
 生藤山山頂で沢装備を外し、一休みしてから登山道を軍荼利山と標識がある小ピークまで歩く。ここから登山道をそれて軍刀利沢の左岸にあたる尾根を下る。はっきりとした踏跡があり歩きやすい、また迷うことはない。最後に尾根末端の急斜面を下ると、ちょうど矢沢と熊倉沢の合流点に出る。沢を渡渉して林道を歩くとすぐにスタート地点のゲートに到着。この日の山行を終えた。
 

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