• 2021.10.2
  • 錦秋 裏岩手縦走路(八幡平~岩手山) はコメントを受け付けていません

錦秋 裏岩手縦走路(八幡平~岩手山)

濃霧に霧雨、時おり吹きつける強風に、人も車も皆無の駐車場。しかも初秋の10時間行程の日に1時間半遅れでの到着。いっそ温泉旅行に…と揺らぐ気持ちを抑えながら雨具を着込み、車から体を引き剥がすようにして出発した。

9/24 裏岩手縦走路登山口~犬倉水場

7時。登山口から10分で登れる八幡平三大展望地・畚岳をのっけから巻いて先を急ぐ。前諸檜までの1時間半は沢路のように変貌しており、思うように進めない。それでも雨雲レーダーの通り少しずつ霧が和らぎ、嶮岨森を超えると灌木林と池塘の鮮やかな紅葉が目に飛び込んできた。

出発から4時間半、小畚山を登り返し山頂に出ると、岩手山までの展望が! なだらかに続く三ツ石山までの稜線一面が紅葉の錦。右手には乳頭山・秋田駒ケ岳も見晴らせる。

松川温泉からのハイカーで賑わう三ツ石山を早々に過ぎ、山荘までの大行列を抜けると、再び静寂の路に。大松倉山から一旦下り、灌木帯からオオシラビソの森へと入っていく。木道の脇に広がる足元の黄葉も美しい。

15時半前、犬倉水場に到着。四方の分岐だが誰にも行き交わないので、隅で幕営させてもらうことに。2日続きの徹夜が効いて、熊よけのラジオも慣らさないまま泥のように眠ってしまった。

9/25 犬倉水場~岩手山~松川温泉

行く手の岩手山から朝日が昇る。姥倉山分岐から先は火山帯で、噴気孔から吹き上げる蒸気を左右に見ながら、熱泥箇所を踏み抜かないよう決められたルートを進む。その先2時間半は火口壁に沿って岩場の直登降を繰り返す「鬼ヶ城」。風のない日でよかった。

岩手山は外輪山が取り囲む噴火口の中に火口丘があり、二重火山となっている。山頂へは三十三観音の石像が並んでいた。江戸後期以降のものらしい。外輪山を一周するハイカーが多いが、途中から噴火口に降り、奥宮を通って不動平へ。

不動平からは往路に通ってきた鬼ヶ城を見上げながら、火口湖の残る湿原を抜けて大地獄谷へ。鬼ヶ城の借景と紅葉が思いがけず素晴らしく、何度も何度も足を止め、振り返る。

出発から既に9時間。姥倉山で展望を見納め、惜しみつつ下山することに。標高1000m付近まで黄葉が下りていた。

16時、松川登山口に下山し、歩いてすぐの松川キャンプ場へ。受付終了15分前に日帰り温泉に滑り込んだ。ミズナラの大木の下に幕営したら、深夜、テントの上に大量のどんぐりが降ってきてびっくり仰天。

9/26 松川温泉~八幡平~裏岩手縦走路登山口

朝の路線バスで八幡平へ。八幡沼の草紅葉がちょうど見頃だった。下山後に舗装路を1㎞ほど下り、スタート地点の裏岩手縦走路登山口へ。出発時に人っ子ひとりいなかった登山口周辺には、百台は超えるであろう車の列が並んでいた。

A

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る