夏が来た! 吾妻山系・大滝沢

史上最短、6月の梅雨明け後に戻り梅雨。村山古道を辿り富士山に登る計画を変更し、週内の天候が比較的安定していた吾妻連峰北面・前川大滝沢を選んだ。

滑川温泉の下の橋から20歩下れば、もうナメの中。水面から吹き上げる風が心地よい。

10分ほどで3段15m滝が現れる。水量が多く中段で右に移れないので、先行者同様に左のスラブを登る。3級-。

30分ほどナメとナメ滝が続く。右に大きくカーブしたところで120m大滝が現れた。見上げながら近づいていく。滝が大きすぎて画面に収まらない(画像の下に、手を広げたY成さん)。

巻き道が良くないとの情報なので、ハイキング道の滝見道を行くことに。取り付きまで5分ほどナメを下降。

猛暑の中の50分の迂回路ながら、展望台からの眺めが良く思いのほか楽しめる。160m以上高巻いた割に沢への下りも明瞭な道で、ロープ不要だった。

下降した先は明るいナメ。ナメ滝・釜・ナメと交互に続く。

ナメの途中で小休止。水飛沫に光が踊り、静かな水面を風が吹き抜け、木々の葉が揺れる。

12m滝で先行者の確保待ち。適度にホールドがあり登りやすい。

暑い日は泳ぎが気持ち良い! 水量が多くて右に移れず左から直登したら、斜度が緩んでからの上部が悪くてヒヤヒヤ…!

上空に吊り橋。この晩、これを渡る夢を見てうなされることに…。

ガイド本では支流の桶木沢にとあるけど、まだ12時すぎ。1時間先の潜滝まで遡行してみることに。

40分ほどで終了点に到着。姥湯温泉から潜滝へのハイキング道が、河原まで延びている。雷雨が来そうなので、この帰路はありがたい!

…と思ったのも束の間、遡行を延長する人が稀なのか、姥湯温泉分岐から先は猛烈な笹薮に。しかも雷雨。まだ13時半なので、焦らず着実に進路を取る。

15時すぎ、鉱山跡のトロッコ軌道や滑車の残骸が出てきた。ここから大滝までは10分ほど。雷鳴と大雨も止み、整備されたハイキング道に。

滑川温泉の敷地内にある吊り橋を渡って終了。

はるばる山形県まで遠征した甲斐のある沢日和でした。富士山はまた次の機会の楽しみに!

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