石尾根 城山(奥多摩町)

奥多摩駅に降りると、ひんやりとした秋の空気につつまれました。どんよりと、今にも雨が降り出しそうな空模様です。少し歩いて「むかしみち」の案内板。むかしみちというネーミングは、ロマンを感じ、興味をそそられる良い名前ですね。そのうちのんびりと歩いてみたいですね。羽黒三田神社の参道の急な石段を上ります。林道を経て石尾根縦走路、登山道のスタートです。霧が徐々に立ち込めてきました。やがて雨粒がぽつりぽつりと。静寂な山道、様々な色彩がすっと抜け落ち、あたり一面モノトーンの世界になりました。六石山に着きました。さてこの後、進もうか戻ろうか、どうしようかなと思いつつ、もう少し先へ歩くことに。展望が全くきかない分、いつもより登山道わきの情景に視線がむかいます。通せん坊する倒木も、今日はとてもかわいらしい。幻想的な世界が続きます。城山から鷹ノ巣山まであと1ピッチほどのところで霧が一層濃くなってきました。今日はここまでにしましょう。同ルートを引き返します。こっちだよと、道しるべ。静かな縦走路に樹々は楽しそうに歌っているようです。とぎれることなく影絵のトンネルが続きます今日のハイキング、ちょっとユーモラスで不思議な光景に出くわしました。大きなアーチを描いた若木。根元で折れてはいないようです。先日の台風の強風でしなったまま、他の木々の間に挟まってそのままイナバウワー(古いか)状態になってしまった?奥多摩駅まであともうひと頑張りです。周辺の景色もやっと本来の色を見せ始めてくれました。
石尾根は思っていたよりも歩きやすく、想像以上にいろいろな表情を見せてくれました。樹々の葉が、色づくころに再訪したいですね。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る