• 2021.1.3
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女峰山

年末恒例の冬山合宿、日光裏見の滝ルートからの女峰山です。

明日から今季最強の寒波、大雪注意・・・とのニュースをさんざん耳にして、特に防寒等覚悟してきました。が、ちょっと拍子抜け。裏見の滝駐車場周辺には全く雪は無く、手袋をせずに出発準備ができるほどの温かさです。

4人パーティながら、感染予防のためひとり1テント。厳冬期の単独登山のフル装備になりました。軽量化に努めてはみたもののズッシリと重いザックです。

熊笹の登山道を歩き始めて間もなく、ある異変に気付きます。それは木材伐採・運搬作業の効率化のために造られた、そしてまだ造り続けているキャタビラの痕跡むき出しの作業道です。登山道があちこちで分断され,どこをどう歩けばよいのか、とても分かりづらくなっていました。

頂上が雪雲に覆われた男体山が左に見えます。正面に見えるのが目指す女峰山の様です。結構遠いですね。他人事のようにですが、きょうの行程はその手前の唐沢避難小屋を目指します。たどり着けなければ適所でテント設営なので気持ち的にはゆとりがあります。

作業道を登山道から少し迂回するように歩きましたが少しルートからそれてしまいました。笹の急斜面を登り、ポツンと見えた重機を目印に藪をかき分け、本来の登山道に戻りました。一時、良い天気でしたが、そろそろ怪しげな空模様です。笹と樹木、しばらく歩き続けても全く変わらない風景、ゆるやかな登りなのに全くスピードは上がりません。

モッコ平手前、目に入る全ての樹々にテープが巻かれていました。

下山後、調べたところ、鹿や熊が樹皮の下の形成層を舐める事によって枯死してしまうことを防ぐ、生分解性の剥皮被害防止用テープのようです。

その後左側に下り荒沢の出会いへ。ここまでくればもうひと頑張り、いやいや、二頑張りプラスアルファでしょうか。沢沿いの尾根、しばらくは緩やかですが、今までよりも急な登りになります。ふと見上げると、冬山の緊張感はどこへやら、穏やかな青空がのぞいています。「疑似晴天だね」とリーダー。悪天候の合間の一時的に広がる晴れ間、新田次郎の「偽りの快晴」を思い出しました。

沢を対岸に渡ります。沢の下流の先に見える山々はすでに荒天の兆しが現れ出しました。ここから登山道は尾根に向かって突き上げる急な登りになります。ここまで頑張ってはきたものの、完全に他のメンバーのスピードについていけません。やっとの思いで稜線上へ。好天と荒天のせめぎ合い、これより天気は一気に下り坂です。

何とか避難小屋に到着しました。皆で食事もこのご時世、避難小屋内でのソーシャルディスタンス、各自でそれぞれ思い思いの個食になります。

私はというと、さっと手軽に油揚げ焼きに刻みネギと鰹節、そしてはんぺんを焼いてチーズを溶かした、はんぺんイタリアーノがつまみです。

シンプルな野菜炒めの次は牛カルビのひとり焼肉

そして最後もひとり鍋疲れと眠気が一気に押し寄せてきました。外は雪が降り続いています。

小屋内の温度も急激に下がり、シュラフに入ったものの、足先の冷たさに耐えきれません。たまらずシュラフをザックに突っ込み足先保温、ふッ~、やっと寝られる、おやすみなさい。

翌朝、明るくなるのを待ち、雪の舞う中を出発です。一晩で山は一気に雪に覆われました。先頭を交代しながらルートを作ります。高度は確実に上がっています。そして、頂上への不安定なガレ場の急登も、適度な雪のおかげで登りやすくなっていました。最後の小さな樹林帯をぬけ、山頂が見えました。冷たい風が激しい山頂(2,483m)写真を撮るのが精一杯、長くはとどまれません。登頂を祝福するかのように、日輪がうっすらと姿を見せてくれました。樹氷を視界の片隅にとらえすぐ下山です。振り返ると一瞬青空が女峰山山頂を横切りました。

リーダーの背中がことのほか大きく見えます。その姿に遅れまいと後を追って雪の斜面を降りていきます。

極寒の冷たさに負けず、ふっと、暖かさがこみ上げてきました。

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