権現岳 春の嵐

清里高原の未明の空には、もう夏の星座! 天の川も! が・・・その30分後、支度を終えて車から出た途端、フロントガラスに大きな音を立てて激しい雨が。

稜線の予想気温は-10℃。等圧線の間隔は約100㎞でかなりの強風も見込んでいたので、濡れるのは避けたい。雨雲レーダーを確認して出発を遅らせ、天女山入口ゲートを5時に出発。

ついさっきまでの大雨が嘘のような晴天。南アルプスがすぐ目の前です。

出発から50分、標高1700m地点。たった350mの標高差だけど、この辺りから突然誰も踏んでいない新雪の道に。ようやく「来てよかった~」の気分。

その後は稜線(前三ツ頭2360m地点)まで、容赦のない急登をひたすら登り続けます。途中、先行者(半袖短パンのランナー!)と鹿の足あとがずっと併行していました。まるで飼い鹿。

前三ツ頭直下に凍結したトラバースがあり、アイゼン装着。気温-5℃、もう雨の心配はないので強風に備えてザックカバーも外しました。

前三ツ頭から三ツ頭までの稜線は森林限界との境目。これまでの樹林帯とは別世界です。

出発からちょうど4時間、三ツ頭に到着。

残0.9㎞、50分で山頂に立てるけど、気象は悪化する予報。厚みを増しつつ近づいてくる黒い雲も恐ろしい。リーダーは後ろを歩いていたY成さんだけど、「立ち止まった背中が強力に前進を拒んでいた」とのこと(笑) イチも二もなく回れ右! 撤退です。

その1時間半後、標高2000m地点の樹林帯にも横殴りの雹が降り込んできました。上はどれくらい吹いているんだろう。

登りでは一跨ぎして気付かなかったけど、こちら側はベンチ💛 天気が良ければ座って休みたいけど…

金平糖サイズが激しく吹きつけて、アウターに当たってバチバチ音を立てます。顏が痛い!!

粒は徐々に小さくなっても、気温8℃の登山口までずっと降り続きました。

駐車場より山頂の方が低いらしい(笑) 道路は冬季閉鎖中なので、天女山を過ぎてゲートまで戻ります。12時、下山しました。

天気図含めた事前の情報収集と、現地でも常に情報収集することの必要性を改めて実感。でも等圧線100㎞間隔の日は、そもそも山に入るのはNGだったか(笑)

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