寄から周回、丹沢主稜
日帰り続きで楽を覚えて、さすがにちょっとまずいかも。積雪期の前にちゃんと歩かねば!――寄大橋を起点に、まずは寄沢沿いを鍋割峠へ直登する破線ルートで出発。
寄コシバ沢から先の枯沢に難儀し始めたところでリーダーが良さげな作業道を発見。おー!山の高速道路!
終点からルートを北東に逸れ、峠を経由せず鍋割山頂へと直登してしまうことに。
稜線に飛び出し二足歩行に戻って顔を上げると、青空に長い裾を引いた富士山が。こういう一瞬があるから苦労を忘れちゃうんだナー。
朝の柔らかな光に心地よい風、ゆるやかな稜線。
山頂で一旦休憩。ススキの穂も相模湾の水面もキラキラです。
今日のゴールが見えます(画像左端のコル)。まだまだ先だ!
塔ノ岳直下で天気急変、一気に厚い雲に飲み込まれました。強風に煽られながらもモタモタしていられないので、塔ノ岳から丹沢山・蛭ヶ岳と急ぎ足で抜けていきます。
実際に落ちる時以外は掴まれない細尾根のロープ!? 強風の時はシャレになりません。
蛭ヶ岳の鎖場を過ぎ、ミカゲ沢ノ頭で大きく南南西に折れて風が遮られたところで、ようやく一息。今日最後のピーク臼ヶ岳からは物件を探しつつ。
雨が降り出す前に幕営予定地の神ノ川乗越に辿り着きました。
まずは水場へ。2日分は持参したけど念のため1ℓを補給。支流からのポタン・ポタン…の雫を汲み往復30分ほどでした。
***
雨風とも止んで静かな早朝です。V字の底にいるので、檜洞丸への登り返しからスタート。
昨日歩いてきた稜線から朝日が。
可愛いけどトゲが…。ルート中あちこちに張り出しています。
山頂に上がると富士山が迎えてくれました。
ツツジ新道分岐までの下りは天国の路!
同角山稜は玄倉林道の通行止めで秘境と化しているとの情報だったけど、 踏み跡は辿れました。
いったん250mを下り、正面の同角の頭を越えていきます。ほんと、同角の△。
ザンザ洞キレットは、風化した花崗岩でザレた急傾斜の連続。下りは慎重に…。
階段・梯子・細尾根で小ピークを何度も越えて…
大石山への最後の登り。
今朝越えてきた檜洞丸をバックに、大石山の「大」。
ユーシンに(いったん)下山しました。50分前にいた大石山をバックに、また「大」。
昨秋の台風で崩落したままの玄倉林道。
雨山橋でユーシン渓谷から離れ、雨山峠まで250mの登り返し。
雨山沢沿いに、渡渉したり桟道を歩いたり。勾配も穏やかで素敵な路です。
雨山峠から先のトラバース道は崩壊して、沢の中を行くルートに変わっていました。
寄沢本流に合流。往路は標識通りに高巻き道を使いましたが、帰路は沢沿いを選択。沢沿いを行く方が快適でした。
最高点は蛭ヶ岳の1672mと低いながらも、累計高度は±3080m、総距離30㎞。 丹沢の奥深さを実感しました。でも軽装のハイカーとトレイルランナーで賑わう鍋割山~檜洞丸ではちょっと浮いていたかも(笑)
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